マイクロダーマルとは
みなさんはマイクロダーマルピアスを見たことがありますか?
マイクロダーマルは、通常のピアスのように貫通させて装着するものではなく、皮膚に埋め込んであるピアスです。
マイクロダーマルの構造
ヘッド部分とアンカー部分に分かれており、ネジ式になっています。
アンカー部分は皮膚に埋め込まれる部分なので、着用中に見える部分ではありません。
マイクロダーマルの仕組み
マイクロダーマルがキャッチなしでも落ちない理由は構造にあります。
埋め込んだ後に傷が治癒することでピアスが固定されます。
仕組みは図の通りです。
マイクロダーマルの開け方
マイクロダーマルを開ける為に使用するのはスタジオであれば基本的にはダーマルパンチ、病院の場合はメスである場合が多いようです。
ダーマルパンチ・ニードルで開ける場合
縦の穴を開ける
まず縦穴を開けます。
横の穴を開ける
開けた縦穴の奥から更に横方向にくり抜きます
マイクロダーマルを入れ込む
浅すぎると、うまく装着できないので注意が必要です。
完成
体に異物を埋め込むので、不衛生な環境や道具でピアッシングしてしまうと、トラブルが発生した際の危険度が通常のピアスよりも高く、外す際にも切開が必要な部位なので、しっかりとしたピアッシングスタジオや病院で開けることを強くおすすめします。
マイクロダーマルの排除
マイクロダーマルは、サーフェイスピアスに比べて深い部位に装着できるので、排除率は少し下がりますが、排除される場合も多々あります。
マイクロダーマル本体が少しずつ上に浮いてきて、グラついてきたら排除の始まりです。
「医療用テープなど保護しておいたら排除が止まった」という場合もあるようですが、もし傷口が化膿している場合、医療用テープで密封するのにはリスクもあるので気を付けましょう。
膿んでしまったり、排除になり始めてしまったら、傷口を綺麗に治す為にピアッシングしたスタジオなどで早めに外すのが良いでしょう。
マイクロダーマルの部位
マイクロダーマルの特性上、ピアッシングに適した部位とそうでない部位があります。
ピアッシング可能な部位はスタジオによって多少差がありますが、代表的なマイクロダーマル着用部位についてご説明します。
ビンディ
眉間付近に開けるピアスです。
元々はヒンドゥー教徒の既婚女性が開けるものでした。今ではシールをつけている場合が殆どなんだとか。日本ではファッションとして取り入れられています。
リスト
手首付近の腕に開けるピアスです。
肘より下をリストと呼ぶ場合もあるようです。
基本的には腕の外側に開けることが多いです。
アンチアイブロウ
目の下側~頬辺りに開けるピアスです。
技術があるスタジオでピアッシングすると長持ちする場合が多いのでおすすめの位置ですが、排除してしまった場合に跡が目立ってしまう部位でもあります。
マディソン
首の下から胸上の位置に開けるピアスです
服を着ていても見えやすい部位なのでとても可愛いですが、ネックレスや襟元が引っかかってしまうことも。
チェスト
首元から胸元にかけての鎖骨まわりに開けるピアスです。
マディソンは中央部分であることが多いのに対して、チェストは左右の鎖骨付近に開けるのがポイントです。
スターナム・クリベッチ
胸の中辺りに開けるピアスです。
男性が開けるとスターナム・女性が開けるとクリベッチという名称になります。
マイクロダーマルの注意点
マイクロダーマルピアスを開けた後の注意点を紹介します。
触らない
気になって触ってしまいがちですが、まずは無闇に触らないことが大切です。
引っ掛けない
特にリストやチェスト、フィンガーなど、日常生活で引っ掛けやすい部位が多いのがマイクロダーマル。
多少は仕方がない面もありますが、引っ掛けやすい作業をする場合医療用テープで保護するなど、しっかり気を配っておくと長持ちします。
清潔に保つ
普通のピアスを清潔に保つことは容易ですが、マイクロダーマルは埋まっているピアスなので洗浄が難しい部位です。毎日負担にならない程度に洗浄をしましょう。
問題が起きたら勇気を出してピアスを外す
膿んでしまったり、排除が進んでしまったら、悪化する前に勇気を出して外してしまうことをおすすめします。
折角開けたピアスを塞ぐのには勇気が必要ですが、悪化してからピアスを外すと目立つ跡が残ったり、ケロイドのようになってしまう場合があります。
自分で外さずにピアススタジオや病院へ行きましょう。
マイクロダーマルまとめ
いかがでしたか?
難しい部位ですがその分とっても可愛いマイクロダーマル。しっかりとした知識をつけた上で楽しんでくださいね。