ピアスを着けたら何だかかゆい、じゅくじゅくしてきた!なんてことはありませんか?
痛みやかゆみなど、不快感が伴う金属アレルギー。
金属アレルギーは、日本人の10人に1人は発症していると言われているくらい、発症者が多いアレルギーです。
金属アレルギーになったから、ピアスつけるのやめちゃった!
という人がたまにいますが、正しく対策すれば金属アレルギーでも可愛いピアスをつけられます。
そこで今回は金属アレルギーの正しい対策方法や、日常生活の中での注意点をご紹介します。
金属アレルギーなんかに負けず、可愛いピアスでおしゃれを楽しみましょう!
金属アレルギーが起こる仕組み
金属アレルギーとは、皮膚が金属と触れたことにより発生するアレルギー性接触皮膚炎です。
かゆみや赤みの発生、じゅくじゅくといつまでもピアスホールが安定しない場合は金属アレルギーを発症している可能性があります。
金属アレルギーは、ピアスの金属が汗や体液によって溶け、体内に侵入し拒絶反応を起こすことで発生します。この拒絶反応がかゆみや炎症といった「金属アレルギー」の症状です。
金属アレルギーの症状には個人差があり、また、金属アレルギーを起こす素材やタイミングも人それぞれです。
そして、金属アレルギーは一度発症すると完治しないと考えられています。
金属アレルギーを発症してしまったら、その後は上手にアレルギーと付き合っていくことが大切です。
金属アレルギーの正しい対策方法3つ
金属アレルギーの人がピアスを楽しむためには、正しい金属アレルギー対策をすることが大切です。
ここからは、金属アレルギーの人がピアスを楽しむための方法をご紹介します。
素材で選ぶ
ピアスの素材に注目したことがないという人も多いかもしれませんが、素材に注目してピアスを選ぶと、かなり金属アレルギーの発症リスクを抑えることができます。
ピアスの素材には、「金属アレルギーが起きない非金属の素材」「医療用器具にも使われている、金属アレルギーが起きにくい素材」「金属アレルギーが起きやすい素材」に分けることができます。
金アレが起きない | 金アレが起きにくい | 金アレが起きやすい |
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金属アレルギーの人は、アレルギーを起こしやすい素材のピアスはできるだけ避けるようにしましょう。
販売されているピアスの中には「サージカルステンレスにメッキコーティング」といったように、金属アレルギーを起こしにくい素材に、起こしやすい素材を使ってコーティングしている商品が多数存在しています。
着色や腐食防止が目的ですが、金属アレルギーを起こすリスクが高いため注意が必要です。
金属アレルギーが起きにくいピアス
ピアスコート剤を使う
ピアスコート剤は塗るだけで金属イオンを封じ込め、金属アレルギーを予防するアイテムです。
「お気に入りのピアスなのに、金属アレルギーを起こす素材だからつけられない!」という場合に使うことができ、装着できるピアスの幅が広がります。
使い方は簡単で、ピアスを洗ったあと水分を完全に拭き取り、ピアスコート剤を塗ってよく乾かすだけ。乾いた後に再度重ね塗りするとより効果的です。
金属アレルギーだから、着けられるピアスが少ないと悩んでいる方は、1本持っていると安心できるのでおすすめです。
使用後は、爪用のリムーバーで除去できます。
ピアスカバーを使う
販売されているピアスで多いのが、シャフト(ピアス軸)の部分は金属アレルギーを起こしにくい素材なのに、キャッチやモチーフ部分は金属アレルギーを起こしやすい素材が使われているパターンです。
そんな時はピアスカバーを使って、金属と皮膚が接触しないようにガードしましょう。
ピアスカバーをキャッチと皮膚の間に挟むように装着することで、直接肌にキャッチが触れるのを防止することができます。ピアスカバーは小さく、透明なゴム素材でできているので、目立つこともありません。
また、ピアスカバーは透明ピアスのキャッチとしても利用できるので、外出先でキャッチを失くした場合の予備としても使うことができます。
金属アレルギー悪化防止のために日頃から注意を
一度金属アレルギーを発症してしまうと、基本的に完治することはありません。
また、完治はしませんが悪化する可能性はあるため、金属アレルギーを発症した後は、悪化防止に努めることが大切です。
なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、日常生活にほんの少し注意をプラスするだけで悪化を防ぐことが可能です。
3つほど注意点を紹介するので、上手に生活に取り入れてくださいね。
つけっぱなしにしない
ピアスをつけっぱなしにする=金属と触れている時間が長くなるということ。つまり、金属アレルギーが発生するリスクも上がるということです。
金属アレルギーを起こさないためにも、できるだけピアスのつけっぱなしは控え、家に帰ったらピアスを外すようにしましょう。
ピアスを外すことで、ホールが塞がらないか心配という場合は、金属アレルギーを起こさない非金属素材のピアスに付け替えるようにしてください。
金属アレルギーから身を守るためには、金属が肌に触れている時間をできるだけ少なくしてあげることが大切です。
水濡れと温度変化には注意する
ピアスは濡れることが想定されるシーンや、温度変化が激しいシーンでは外しましょう。
例えば、運動して汗をかくシーンや、海水浴や温泉、またサウナや岩盤浴なども注意が必要です。
その理由は、濡れることで金属成分が溶けやすくなり、金属アレルギーの症状が出る可能性が上がるから。
また、サウナなど温度変化が激しい場所ではピアスの金属の温度が高くなりすぎて、ピアスホールに大きな負担をかけることがあります。
ピアスは濡れる心配がない、涼しい季節や状態で楽しむことをおすすめします。
ピアス・ピアスホールの清潔を保つ
汚れが溜まった状態のピアスホールは炎症を起こしやすいため、日頃からピアスとピアスホールを清潔にしておきましょう。
ピアスホールの洗浄は入浴時、刺激の少ない石鹸を泡だてピアスホールに乗せ、優しくもみ洗いをします。その後、洗い残しがないように優しくシャワーで洗い流しましょう。
また、ピアスも知らぬ間に汚れが溜まっていくので定期的に石鹸を使って丁寧に洗ってくださいね。
水気が残っていると汚れが溜まる原因となるので、ピアスホールもピアスも最後はしっかりとタオルなどで水気を拭き取きとります。
金属アレルギー対策まとめ
ここまで金属アレルギーの対策方法や注意点をご紹介してきましたが、いかがでしょうか?
正しく対策すれば、おしゃれで可愛いピアスを楽しむことができるということが伝わったなら幸いです。
金属アレルギーでも、ぜひ楽しいピアスライフを送ってくださいね!