膿んだ!腫れた!安定しない!など、ピアスホールがトラブルになったとき頼りになるのが「ホットソーク」。
ホットソークとは、お家にあるもので簡単にできるお手軽ピアスケアのことです。
手軽なのに効果が高いとピアスユーザーから指示されているので、「名前くらいは聞いたことある!」という方も多いのではないでしょうか?
しかしホットソークは正しい判断や方法のもと行わないと、症状を悪化させてしまう可能性があることはあまり知られていません。
大切なのはホットソークを正しく理解し、自分のピアスホールの状態に応じて行うことです。
そこで今回はホットソークについて詳しくご紹介していきます。
正しい知識をつけて、上手にピアスホールのケアをしましょう!
ホットソークとは?どうして傷治療に効果があるの?
ホットソークとは、温めた塩水を患部にあて、細胞の新陳代謝を促し体の治癒力を高めるケア方法のこと。
ホットソークそのものに治癒効果はありませんが、体の治癒力を高めるため、傷が早く治ります。
ホットソークをすることで、
- 天然塩に入っているミネラルで傷口を殺菌する
- 温かいお湯で血行を促進させ新陳代謝を活発にする
- 丁寧に洗い流すことで傷口の汚れを落とし清潔を保つ
という効果を一度に得ることができます。
軽いピアストラブルの場合は、ホットソークを数回しただけで完治してしまうなんてことも珍しくありません。
ホットソークの正しいやり方
天然塩(食塩はNG)、小ぶりの清潔な容器、ガーゼ等
- 清潔な容器に200ccの人肌温度(38~40度)のお湯、小さじ4分の1の天然塩を入れかき混ぜる
- 患部を容器に浸けるか、塩水を浸したガーゼを患部にあてる
- 温度を保ちつつ15分ほど続ける
※塩水の温度が下がってきたら新しく①を作る - 患部をシャワーで洗い流す
以上がホットソークのやり方です。
注意点としては、塩は必ず天然塩と呼ばれる、加熱処理されていない塩を使うようにしましょう。天然塩は、自然塩・自然海塩という名称で販売されていることもあります。
また、ホットソークをする際、外せるならピアスは外しましょう。
しかし、じゅくじゅくしていたり分泌液が固まって動かせない場合は無理に動かそうとせず、ピアスを着けたままホットソークをしてOKです。
その場合は錆びにくく、肌に優しいサージカルステンレス素材やアクリル、ガラス素材のピアスがおすすめ。
ホットソークを行うタイミング・頻度
ホットソークは毎日入浴前、1日1回から始めましょう。
どうして入浴前がおすすめかというと、洗い残しの心配がないからです。
また、ホットソークはやりすぎると炎症が悪化することがあるため、まずは1日1回からスタートしましょう。
思ったような効果が得られない場合は回数を増やし、朝晩1回ずつの1日2回としてもOKです。ただしやりすぎは刺激になってしまうため、1日2回以上は行わないようにしてください。
ホットソークを続ける目安は1週間
ホットソークは治癒力を高め、自然治癒を期待するケア方法なので、どんな症状にも効果が約束されているわけではありません。
1週間ほど続けても症状の改善が見られない場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。
また、1週間経っていない場合でも、ひどい痛みや大量出血がある場合は病院に行くことをオススメします。
ホットソークはあくまで補助的なケア方法なので、何か不安なことがあるときは病院でお医者さんのアドバイスを聞きつつしっかり治療するのが一番です。
ホットソークをやっていい人・ダメな人の特徴
ピアスホールの状態次第で、ホットソークの効果は変わります。
症状によってはホットソークをすることで炎症を悪化させてしまう場合もあるので、自分のピアスホールの状態をきちんと見極めることが大切です。
ホットソークをやっていい人
腫れている人
ピアスホールやその周辺の皮膚が腫れている人は、細菌によって症状が発生している可能性があります。ホットソークには殺菌効果もあるため、効果が得られる可能性が高いです。
化膿している人
グジュグジュと化膿している患部にもホットソークが有効です。ホットソークによって細胞を活性化させ、細菌を押し出すことで膿を生み出す菌を減らす効果が期待できます。分泌液が出て中々ピアスホールが安定しない人も、ホットソークでケアをしてみましょう。
軽度の肉芽
できてすぐの軽度の肉芽であれば、ホットソークで治癒することができます。また、肉芽はピアスの重さや寝ている時の圧に耐えられなかったことが原因で発生する場合も多いので、肌への負担が軽いピアスにしたり、抗生物質入りの軟膏を塗ったりというケアと同時に行うことをおすすめします。
ホットソークをやってはダメな人
金属アレルギーの人
金属アレルギーの人が金属製のピアスをしたままホットソークを行うと、ピアスに含まれるアレルギー物質をたくさん体内に取り込んでしまう可能性があるため症状が悪化する可能性が高いです。
出血がある人
ホットソークは血行を促進させる効果があるため、出血した状態でホットソークを行うとさらに出血がひどくなってしまいます。血が出ている場合は、一旦血が固まるまで待ちましょう。
ピアスホールが熱を持っている人
熱を持っているピアスホールにホットソークを行うと、血行が促進され患部の発熱が悪化する可能性があります。熱を持っているのであれば、まずは冷やしてみることをおすすめします。
ホットソークまとめ
ここまでホットソークについてご紹介してきましたがいかがでしょうか。
ホットソークは簡単に自宅でできるケア方法なので、ピアスホールに軽いトラブルが起きた場合はぜひ試してみて下さいね。ただし、ホットソークで悪化したりする症状もあるので、自分のピアスホールの状態をきちんと確認してから行うようにしましょう。
また、一番の理想はトラブルとは無縁のホットソークをしなくてもいいピアスホールです。
トラブルを招かないために、安定していてもピアスホールのケアは定期的に行うようにしましょう。
例えば入浴時はピアスホールも念入りに洗う、汚れた手でピアスを触らない、衣服に引っ掛けないように注意するなど、日々の暮らしの中でもできるケアはたくさんあります。
正しいデイリーケア+緊急時のホットソークで、トラブルのないピアスライフを送ってくださいね!