ピアスを着けていて起きるトラブルのひとつとして挙げられるのが、ピアスが埋まってしまうというもの。
ピアスの着け方やホールの状態によって、ピアスが埋まってしまうというトラブルは案外珍しくありません。
しかし実際に埋まってしまうと、見た目のインパクトに驚いて、間違った処置をしてしまう人がたくさんいます。
そこで今回は、ピアスが埋まってしまう原因と、埋まってしまった時の対処法などをご紹介していきます。
万が一ピアスが埋まっても適切に対処できるように、ピアスを開けている方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ピアスが埋まるってどんな状態?
ピアスが埋まるとは、【ピアスのモチーフやキャッチが、ピアスホールの内部に入り込んでしまう】状態のことです。実際になってみると皮膚の中にピアスがある感触に、びっくりしてしまうかもしれません。
また痛みがないことも多いため、ピアスが埋まったことに中々気づけなかったという人もいます。
浅い位置で埋まってくれている場合は、後ろから優しく押すだけで取り出せることもありますが、奥の方まで埋まってしまった場合や、ホールの出口に薄い皮膚が張ってしまった場合は、簡単には取り出せません。
ピアスが埋まる原因
キャッチの閉めすぎ
ファッションピアスを着けている人に多いのが、「大切なピアスを落とさないように」という思いから、キャッチをきつく閉めすぎてしまい、ピアスが埋まってしまったというもの。
ピアスのキャッチをきつく閉めすぎると、ピアスのモチーフ部分がピアスホールに食い込みやすくなり、ピアスが埋まる原因になってしまいます。
ピアスのキャッチはきつく閉めすぎることなく、ピアスホールから約2mm~3mm余裕をもってつける状態がベストです。
余裕ゼロの状態のままピアスをつけっぱなしにしてしまうと、少しずつ少しずつピアスが埋まっていってしまうことがあります。
ピアスのキャッチは、固く閉めすぎないようにしましょう。
内径が短い
内径とはピアスホールに通すピアスの軸の部分です。
ピアスホールに合っていない短い内径のピアスをつけると、キャッチやモチーフがピアスホール内部にめり込んでしまい、そこからピアスが埋まることへと繋がります。
また、不安定なピアスホールが腫れることにより、内径が足りなくなってピアスが埋まるというケースもあります。埋もれた状態で化膿するとひどい痛みを伴うこともあるので注意が必要です。
ピアスを埋めてしまわないためにも、自分に合った内径のピアスをつけること、また腫れなどトラブル回避のため金属アレルギー対応素材のピアスを使うことをおすすめします。
内径が選べる・金属アレルギー対応ピアス
不安定なホール×小さいモチーフ
ピアスが埋まる理由としてよく挙げられるのが、不安定なピアスホールに小さすぎるモチーフのピアスを着けたというもの。
ネットやSNSでも「開けたてのピアスホールに、透明ピアスなど小さいモチーフのピアスを着けたら埋もれた!」という体験談が多く寄せられています。
安定していないピアスホールは、ちょっとした衝撃で簡単にモチーフやキャッチがピアスホールに埋もれてしまうことがあります。
また、ホールが安定していても小さいモチーフのピアスを付けっぱなしにしている場合は、就寝時にうっかり枕に押し当てて埋めてしまうということも珍しくありません。
モチーフやキャッチは小さければ小さいほどピアスが埋まりやすくなってしまうので、小ぶりなモチーフのピアスを着ける時は注意しましょう。
おすすめピアス
ピアスが埋まってしまったら病院へ!その理由は?
ピアスが埋まってしまった場合は、自力で対処するよりもキレイで確実な処置をしてくれる、皮膚科もしくは整形外科を受診するようにしましょう。
また、病院によっては施述を行っていない病院もあるので、事前に電話で状況を相談することをおすすめします。
確実にピアスを取り出すことができる
埋まったピアスを自力で取り出そうとした人の失敗談として、大量に出血した・奥に押し込んでしまってさらに取れなくなったというのが非常に多いです。
病院ならピアスの埋もれ方に応じて適切に治療してくれるため、激痛や大出血を伴うことなく確実に埋まったピアスを取り出すことができます。
病院では、埋まったピアスをピンセットのような器具で取り出す、またはメスで切開して取り出すという処置が一般的ですが、どちらの場合でも数十分の施述で確実に埋まったピアスを取り出すことができ、必要性や本人の希望によって麻酔や縫合もしてくれます。
治りやすく、跡が残りにくい
埋まったピアスを自力で取り出そうとすると傷口を無理やり広げるため、基本的に完治に時間がかかり、完治後は跡が残ります。
対して病院では必要があれば縫合までしてもらえるので、小さな傷で済むため治りやすく、傷跡も残りにくいです。
軽度の埋もれであれば、病院で治療後にまたすぐに同じピアスホールにピアスを装着できる場合もあります。
痛みが少ない
施述内容によっては部分麻酔をかけて処置が行われるので、最小限の痛みで埋まったピアスを取り出すことができます。
麻酔も、ピアスよりも細い針が使われるため、強い痛みを感じる人はほとんどいません。
何より専門家の手で適切な処置が行われるので、自力でピアスをグリグリと触るよりも痛みは断然少なく済みます。
埋まったピアスは自力で押し出さないように
ピアスを自分で押し出すと大惨事になることも
埋まったピアスを自力で力いっぱい押し出そうとしてみたり、ピアスホールを広げて無理やり取り出そうとしてみたりするのは絶対にNGです。
無理に押し出してしまうと、押し出す時に皮膚を傷つけてしまい出血が止まらなかったり、激しい痛みが出ることがほとんどです。
また、自分でピアスが埋まっている部分を切り開くという人もいますが、跡や肉芽になりやすく最悪の場合、感染症を引き起こす可能性のある危険な行為です。
どれだけ痛い思いをしても、自力では埋まったピアスを確実に取り出せるという保証はありません。
ピアスが埋まったら自分一人で対処しようとせず、病院に行くようにしましょう。
埋まったピアスを放置するとどうなるの?
中には「病院に行くのは気が進まないけど、特に痛くもないし放置した」と埋まったピアスを取り出さず、そのままにしている人もいますが、埋まったピアスは絶対に取り出す必要があります。
埋まったピアスを放置すると、後になって激しい痛みや金属アレルギー、感染症という恐ろしい症状を引き起こす可能性があるからです。
また、放置している間に皮膚が形成されてしまった場合は病院でも簡単には取り除けず、手術が必要になります。
ピアスが埋まってしまったら放置せずに早く取り出すようにしましょう。
まとめ
ここまでピアスが埋まる原因や対処法についてご紹介してきましたがいかがでしょうか?
ピアスが埋まってしまうと焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いて冷静に対応するよう心がけてください。
とにかく埋まったピアスを自分でなんとかしようとしないこと、早めに病院を受診することが大切です。また、普段からピアスが埋まることのないよう、着けるピアスの素材やデザインに注意を配ることも忘れずに。
ピアスと正しく付き合って、ぜひ安全で楽しいピアスライフを送ってくださいね!